ロバのお話し

私が子供のころに読んだ本に「臼引きのロバ」の話がありました。小さいころの事なのですべて覚えているわけではありませんがお話の内容として「ある所の臼引きのロバが居たそうです、臼の周りを引き棒を付けて回るだけの単純な作業ですが、よく仕事をするロバだったそうです。あるとき何かに見とれて立ち止まってしまいました、それを見ていた飼い主は、見えるから仕事がおろそかになるのだと目をつぶしました。見えなくなったのでわき目も振らず仕事をしていると大きな音がしました、ロバが立ち止まって聞いていると飼い主が音が聞こえるから気が散るのだと鼓膜をつぶしました。ロバは光も見えず音も聞こえず、セッセ、セッセと仕事をして・・・・・」という話です。この本を読んで私は子供心にこの飼い主を本気で憎みました「人間はこんなに自分勝手で醜いものなんだ」とその時の憎悪感はいまだに残っています。ただ今考えると不思議な気がします。よく人が言う「見ざる、聞かざる、言わざる」の典型みたいなものですよね。いらない事を聞いたり見たりしない方が幸せだったんだろうかと考えてしまう事がこの頃よくあります。と言うのも先日手術をしたミニチュアダックスちゃんは耳が聞こえなくて、目が見えません、いいタップルを出すために親近交配を繰り返した結果なのかも分かりませんが兎に角弱いです。でも本人(犬)はみんなと一生懸命遊びます、喧嘩もしますしワガママも言います、まったく健康な子と変わりありません、見ていてとても幸せそうです。なぜなんでしょうか・・・いくら考えても結論は出ないし、分かりません。 聞こえない事、見えない事が良いとは思えませんが、自分の置かれている境遇、環境になんら不満はないようです、このダックスちゃんは「目が見えたら、音が聞こえたら」とは考えていないと思います。今、置かれている自分でしっかりと生きています、みんなとじゃれ合いながら・・・・・。そうしてみたらロバも私が思ったほど不幸ではなかったかもと少し気持ちが楽になります。・・・でもこの飼い主は許せませんが。

昨日の馬場です、いい状態ですよ、騎乗に来てくださいね

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梅雨の雨は必要ですが、一週間に一度だけ月曜日に降るというのはどうでしょう。お天道様ご協力下さい。

ロバのお話し」への2件のフィードバック

  1. さくら

    でもやっぱり人間は、この世の生物の中で一番残酷ですよね。

    障害を抱えたワンちゃん、自分の使える機能を全て用いて仲間と助け合いながら生きているんですね。
    生きる知恵を身に着けて、友達にも恵まれて生きているなんて、健気ですね。

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  2. grace-rc 投稿作成者

    コメント有難うございます。
    手術したワンちゃん、とても元気になりました。
    ビックリするような病気を併発していたのですが、よく助かりました。
    あと数日遅れていたらと思うと怖いですね。
    何時かは消える命、でも一日でも永らえたいと思うのは、私のワガママでしょうか。

    返信

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